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何かの小部屋

「 19日目にっき 」

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2024.05.15 Wednesday 11:31

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19日目にっき

2010.03.11 Thursday 14:30

今回の日記はPTMのヤヨイ(ENo.403)さんとの
クロスオーバー日記でした。
拙い文章でスイマセンゴメンナサイ許してください石投げないで痛い痛い

実際やってみると合作って難しいな!
===========================================================================
 この島に着いてから、探索行動を共にしている仲間達。
 行動を共にしている彼らを観察していて、判った事が色々ある。
 それは例えば、その人の人柄だったり、趣味嗜好だったりもする。

「あらあら、全く…仕方のない子ですね…」

 眠っている同行者の一人であるヤヨイを見下ろし、彼女はそんな事を呟きな
がらはだけた布団を掛け直していた。
 寝ている張本人であるヤヨイは、どうやら寝相が悪いようだ。
 「はだける」と言ってもそれは少しではなく、それはまるで布団を引き剥がし、
丸め、そのまま遠くへと全力で放り投げたかのように、大幅に位置がズレている。

「…まあ、子供らしいと言えば可愛いものかな」

 彼女は終始笑顔だったが、溜息と共にそんな言葉を吐き出した。

― そんな彼らの日常の中で起こった、些細な出来事の一つ ―

 その日の日中、探索行動が一段落した所で一行は休憩を取っていた。
 ある者は料理に勤しみ、ある者は疲れを少しでも取ろうと昼寝に勤しむ。
 そんな中、御多分に漏れずヤヨイも昼寝に勤しむ一人だった。

「二人とも、寝顔だけ見てればそのまま子供なのにねえ…」

 インスタントコーヒーを飲みながら、昼寝をしている二人を見下ろしてそん
な言葉を漏らす。

「さて、っと。ザジさん、私はちょっとその辺り歩いてきます」
「うむ、了解した。何か在ったら呼ぶのじゃぞ」
「はい。1時間もしないで戻るとは思います」

 飲み掛けのコーヒーをぐっと流し込み、仲間の元を離れて歩き出す。
 カッツェを連れてはいるが、別段何をするわけでもない。
 余りにも天気が良いので散歩をしたくなった。
 ただ、それだけのことだが、散歩をするには十分すぎる理由だ。

 一頻り歩いたところで、見晴らしの良い丘に出る。其処からは辺り一帯を見
渡す事ができる。目を凝らしてみ見れば、自分達の他にも冒険者達がちらほら
と居る様で、各々に休憩を取っていたり、「遺跡に棲むモノ達」と戦っている
姿が見うけられた。

「ココなら見渡せるし、危険も少なそうね…。カッツェ、少し寝ましょうか」

 カッツェと呼ばれた少女は「にゃー」と答え、横になった彼女に寄り添う様
にして身を丸くして、直ぐに寝息を立て始めた。

「ふふっ、人型とは言え、やっぱり猫なのは変わらないのね」

 少女の頭を優しく撫でながら、目を閉じる。
 頬を撫でるそよ風と、暖かい日差しの心地好さを感じながら、直ぐに眠りの
世界へと誘われて行く。惜しむらくは、この場に主が居ない事か。

 ウトウトとしている所で、何者かの気配を感じた。

『…。敵…?』

 数瞬の間、目を閉じたままで感じた気配を探る。

『でも…、殺気は感じられない…。仲間が迎えにきたのかな…?』

 そう思い、体を起こしながら目を開けた。
 気配を感じたほうへと視線を移すと、そこには同行者であるヤヨイがいつも
の服装の状態でぼーっと立っていた。
 その目の焦点は定まっておらず、どこか上の空に見える。

「あら…ヤヨイちゃん?」
「…」

 呼びかけても反応が無く、微動だにしないままのヤヨイ。
 おかしい。
 どう考えてもおかしい。
 彼女は自分が散歩に出る時、幸せそうに寝ていた彼女の服装は、可愛らし
い動物のイラスト(のようなモノ)が入った寝具だったはずだ。
 恐る恐る彼女の元へと近寄り、その肩を軽く揺すりながら声をかける。

「ヤヨイちゃん、独り歩きは危険ですよ?皆のところに戻りましょう?」
「…」
「ヤヨイ…ちゃん…?」
「むにゃむにゃ... もう食べられないよぅ~」
「ぇ…?」

 ヤヨイが寝言らしい王道のセリフを言った途端、上空からクマのヌイグルミ
が桐子目掛けて一直線に落ちてきた。
 逸早く上空からの殺気に気がついた彼女は、間一髪のところで「それ」を避
けるが、飛んで避けた事と巨大なクマが地上と接触した事の衝撃も相まって、
少しの間その場を転がった。

「ちょっと…!危ないじゃない!なにす…」

 彼女が言葉を言い切るよりも前に、クマが容赦なくその手を横に薙ぎ払う。
 態勢を立て直す前の彼女は、避け切れないと判断し防御の姿勢をとった。
 ヌイグルミとはいえ、その巨躯による一撃は想像以上に重い。致命傷になら
ない為に取った行動だが、手が触れた瞬間に伝わる重量で骨がミシミシと軋
む音が聞えた。
 このまま衝撃を逃がさなければ折れる。瞬時にそう判断した彼女は、自らそ
の身体を捩って大袈裟に吹き飛んだ。

「ぐ…う…。何なの一体…」

 態勢を立て直しながら、彼女は必死に思考を巡らせる。
 同行したのは元々これが目的だった?
 いや、違う。ヤヨイはそんな器用な子じゃない。

 では何だ?彼女に何があった?
 まさか…人形の暴走…?
 それも違う。さっき触った感触。「アレ」は間違いなく血の通った人間だ。

 様々な思考を巡らせ、以前にパジャマが子供っぽいと言ったことに対して、
ヤヨイが恥ずかしそうに反論していた事を思い出した。

『私寝相悪いらしくて、前に多額の修繕費用を宿から請求されて以来、な
 るべく動かないように、これをプロテクトとして縫い込んでいるんですよー。
 えへへ、可愛いでしょー?』


 宿を壊すほど寝相が悪い?なるべく動かないようにしている?
 それらの事から、頭の中にふと思い浮かんだのは「夢遊病」の症状。
 なるほど、それならば先ほどの寝言ともつかない戯言も理解できる。

「そうは言ってたけど…ねえ…」

 短く呟いた後、状況と思考を整理する。
 あの時に「プロテクト」と言っていたのは、恐らく、何らかの術式で自身を拘
束する様な物なのだろう。動物のイラストが描かれていたのはその為だった
ようだ。そして今の彼女は普段着を着ている。
 それはつまり「彼女を束縛する物は何も無い」という事。

 ヤヨイを止めて、着替えさせた後、ちゃんと寝かしつければ大丈夫。
 それで本当に大丈夫なのか自信は無いが、無理矢理にでもそう認識した。

「それにしても…この殺意…。夢遊病ってレベルじゃない気が…」

 彼女の前に立ちはだかるのは、巨躯を晒したクマのヌイグルミ。先ずはこれ
を排除しなければ彼女の元へは到底辿り着けない上に、たかがヌイグルミだか
らと油断をしていれば、自分が殺されかねない。今まで行動を共にしていたの
だから、その事は弥が上にも十分に理解できた。

「それなら…Katze!! Stehe auf!!」
「にゃっ!」

―果たして桐子は、ヤヨイを安眠させる事はできるのだろうか―

[[[ Warning!! ]]]

(この戦闘に勝利できなかった場合、戦闘終了時にB1F-D6に強制移動!!)

寝苦しそうなヤヨイを優しくぐっすりと眠らせてあげて下さい!

===========================================================================

結果はというと…
見れば判る通り負けですね。はい。
寝かしつけられませんでした><

幻獣つえーわやっぱw
血啜り通るの見越して後ろ下がっておくべきだったか…w
まぁ、前列耐久とタゲ振り実験の意味も含んでたしコレはコレでいいか

ヤヨイさんありがとうございました!

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自己紹介:
偽島 ENo.64 霧島桐子 の中の人
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